●ハイブリッド・スポーツの可能性
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■驚きなのは、このブログにおいて初めてトヨタ車のことを書くことだ。今までレクサスのことは書いたが、トヨタのことは一回も書いたことがなかった。まずはその事実に、自分自身が一番驚いている。
■さて、今回初めて取り上げるトヨタはNAIAS2007に登場したトヨタのハイブリッド・スポーツカー・コンセプトであるFT-HSというモデルである。
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■FT−HSは既に発売されているレクサスGS450hのパワートレイン、つまり3.5LのV6エンジンにTHS-IIを組み合わせたものをさらに発展させて搭載。これによって出力は約400psに達し、0-60mph加速を約4秒でこなすというハイパフォーマンスを実現した1台である。
■ ボディサイズは全長4325mm×全幅1860mm×全高1290mm。ホイールベースは2650mm。タイヤサイズはフロントが245/35R21、リアが285/30R21とされている。デザインはトヨタのカリフォルニアにあるデザイン・センターであるCALTYによるもので、ルーフが開閉式となっており、閉じた時は2+2、開けた時は2シーターのオープンという形態をとる。この他メカニズムではステアリングがバイワイヤ化されており、ステアリングシャフトが存在しないのが特徴だ。
■僕が注目したのはこのFT-HSが、コンセプト・モデルでありながら中身が既に現実的なものであること。バイワイヤ・ステアリングを実現するかはともかく、今トヨタの持っている技術で実現可能な1台であるということである。つまり、メカニズムやレイアウト的には実現に関して何の支障もない。後はどのように磨き上げるかだけの状態であるということだ。
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■個人的にはこれほど大きなボディサイズも求めないし、これほどのハイパワーも求めない。できればプリウスに搭載される1.5Lエンジン+THS-IIをミッドに搭載して(かつてのトヨタのコンセプトカーが既にあるが)、時代に相応しいライトで低燃費な楽しいハイブリッド・スポーツカーが欲しい。
■とはいえもちろんFT-HSの狙いは分かる。3-4万ドルのレンジに位置しながらも、パフォーマンスは10万ドルオーバーのスポーツカーを狙うというのは、ハイブリッドの持つ可能性をアピールするに相応しい表現手法と思える。
■デザインは個人的には、ややガンダイズム入ってるかな? と思える。もっとライトでクリーンな表現が欲しいと思う。が、それでも今回のNAIAS2007で、トヨタは他メーカーよりも確実に一足先に進んだと思う。なぜなら具体的なメカニズムを提示したハイブリッド・スポーツというのは当然、これをおいて他にない。そう考えると、トヨタも決して後だしジャンケンばかりでなく、キッチリと勝負しているのだと思えて清々しい。
■願わくば、今年もしくは来年中に、このコンセプトを実現して、新たなスポーツカーの価値を自信を持って提案してほしいということ。もしそれが現実になったら、僕のトヨタに対する考えは180度変わっておかしくない。

河口まなぶ
