●アルミの響き -アウディR8とNSXの共通項-

■上の写真は、アウディR8のカットモデル。ご覧の様に第5世代のアルミボディ技術ASF(アルミスペースフレーム)は、実に見入ってしまうほどの骨格を披露している。90年代初頭のA8から始まったASFは進化を続け、ついにスポーツカーを生み出すことになったわけだ。そして下はNSXの生産工場で撮った1枚。やはりこうして見ると、アルミボディのスポーツカーは実に見応えがあるなと改めて感心する。

■アルミボディのスポーツカーと聞いて、NSXの名を挙げないわけにはいかない。ホンダはNSXにおいて総アルミのフルモノコックボディを、アウディのASFに先駆け90年に発表した。そうしてつい最近まで、それは作り続けられていた。
■R8を見た瞬間から、僕はNSXが頭をよぎっていた。最新のアルミ技術によるこのスポーツカーの、写真のようなカットモデルを見ていると、そこには当然次期NSXが浮かんでくる。R8は、アルミボディV8ミッドシップ4WDスポーツである。この言葉の並びを見てると、そこには僕が理想に描いた次期NSXが重なる。ちなみにアウディR8の3サイズは、NSX+αである。そういう部分を見ていると、改めて「こんなNSXがあったら…」と思えるのである。
■NSX-Rの車両重量は1270kgだった。次期型を考えた場合、現代に適合させてボディサイズを拡大しても、最新のアルミ技術を使えばほぼ同等くらいで収まるのではないか。また現代のスポーツカーに相応しい装備やラグジュアリー性を持たせたとしても、さらに+100kgくらいで収まるだろう。するとそこには、もっとも装備を与えた状態でも1400kg程度の車両重量が構築できるように思う。走りを優先した仕様ならば、1300kg代で構築することも可能だろう。
■そんな軽量ボディに、もしホンダが開発したV8を搭載したらどうだろうか? 仮にアウディR8同様に4.2Lとすれば、同じ様にリッター100psを可能とするエンジンが出来上がるはずだ。するとパワーウェイトレシオはこの時点で実に3.33kg/psと、実にスーパースポーツ級の性能を手にすることができる。もちろんボディサイズを考えればそれはミドルクラスであるが、性能的には確実に1ランク上に属するものになるわけだ。
■4WDに関してもホンダはSH-AWDを持っている。これを進化させて小型・軽量とすれば、R8と同じように問題なく搭載できるはずだ…と言った具合で、思わず次期型NSXを妄想してしまうのである。
■R8はボディサイズといい、レイアウトといい、その成り立ちは実に魅力的である。が、振り返ればこれはNSXで既に近いものが実現されていたわけで、そう考えると返す返す次期型NSXがV10+FRベースのSH-AWDであることが悔やまれる。その意味でも僕は、アウディR8に並々ならぬ想いを抱いた。市販版を昨年のパリショーで見た瞬間から、これこそ次期NSXだ…と思えたほど。そして実際に2月の試乗会で見て触れて乗ってみて、やはり…という思いを抱いた。しかもアウディの説明によれば、R8はスーパースポーツではなく、ポルシェ911やアストンマーチンV8ヴァンテージをライバルとするという。この点も、僕が頭に描いた次期NSXそのものだった。
■そんな風に、アウディR8にNSXの影を見つつ試乗してみると、走り出した瞬間に気付いた。アルミボディを採用するアウディR8の、車内に響くノイズや振動に、NSXと同じ感覚があることに。
■以前からNSXを走らせるといつも独特のノイズと振動があると感じていた。そしてそれは、アルミだからこそのものだと理解していた。割に高周波な音が響くあの感じ…それがR8にもあって、僕は思わず微笑んでしまった。
■R8は19インチを履くが、一般道でもフラットでストローク感ある優れた乗り心地を見せる。それは確実にポルシェ911を凌ぐレベルで、デイリーユースを全く問題にしないレベル。にも関わらずサーキットで走らせると、驚きの運動性能を披露する。極めて素直で扱いやすい操縦性を持ちながら、限界性能は相当に高い…やはりこれはアルミボディのミッドシップ4WDスポーツだからである。NSXもサーキットでは光り輝く走りを見せるが、やはりR8と比べると極めて尖った一部の人のもの…という感じは否めない。また動的質感は極めて高いものの、時間的な古さも隠しきれないのが実際だし、一般道での乗り味を考えるとツラい。
■そう考えるとますます、R8をして次期NSXはなぜ、この方向に行かなかったのかと僕は途方に暮れる。
■R8を走らせて感じた新たなアルミの響きが、未だ僕の心の中で続いている。


河口まなぶ

コメント
確かにアルミボディーはNSXと言う事ですね。
でもホンダはインサイトでもアルミ使用してまた違う方法でアルミボディーを制作してましたね。
まあこの手の物て日進月歩で進みますよね。
Posted by: TAKA | 2007年02月23日 21:53
アキュラにしてもレクサスにしてもアウディの示す方向性はものすごく参考になるはず。
まだまだ手持ちの技術でもやれる事があると思います。
技術におぼれないで足元を見つつ、将来につなげてほしいです。
Posted by: ちゃも爺 | 2007年02月24日 22:23
明日このアルミボディーが50台ぐらいモテギに集まりますよ。
河口さんはジュネーブですかね。
Posted by: TAKA | 2007年03月02日 07:01
This whole situation is SO absurd. Your post strikes as serious for you only. What can we do but make jokes about it?
Posted by: Ari Dubov | 2008年04月07日 05:19
This website is for people who have nothing to do, for those who spend all time fooling around in internet
Posted by: Glitchmaster | 2008年04月09日 19:32
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Posted by: fe | 2009年01月05日 12:56